子供のうつ病ってどんな病気?
- 基本的には子供のうつ病は、大人のうつ病と同じものです。
大人の症状と同じく意欲の低下、興味・喜びの喪失、食欲不振、体重減少、睡眠障害、イライラ感、疲れやすさ、罪責感、集中力の低下、自殺念慮などが有りますが、 一方で大人のうつ病とは違った症状や経過をとる場合があります。
子供のうつ病は、小学校で1~2クラスに1人、中学、高校で1~4人程度です。
子供のうつ病の症状は?
- 大人と比べて子供は自分の感じ方や、気持ちを言葉で表す能力が充分に育っていないので、症状としては、ぼーっとした感じ、不機嫌、大人への反抗、頭痛や腹痛といった身体症状の訴え、ひきこもりや学業成績の低下など、なかなか病気としてとらえ難い症状としても現れます。
もちろん大人と同じような典型的な症状が出る場合もあります。
子供のうつ病の治療は?
- 基本的には大人のうつ病の治療と同じで、薬物療法をメインに、精神療法や精神科リハビリテーションを行います。
社会的、教育的支援を含めた治療法を合わせて行う事が望ましく、それがその後の社会適応を【服薬状況】 良好にし、再発の防止につながります。
まわりの人ができることは?
- 病気の理解を促す
本人に病気についてきちんと説明し、治療により良くなることを伝えましょう。 - 大切な決断はしない
本人の調子が良くなるまでは、現状維持を心がけましょう。 - 自傷や自殺の予防
決して自傷や自殺をしないように約束させましょう。危険が切迫している場合は家族が充分に注意して見守り、危険な時期を乗り切りましょう。精神科を受診して積極的に相談しましょう。