身体表現性障害(心身症)ってどんな病気?
- 身体表現性障害とは、原因となる身体疾患が見当たらないにもかかわらず、さまざまな身体症状を訴える神経症のひとつです。
この用語は比較的新しいもので、以前は心身症と呼ばれていました。身体表現性障害は、以下の5つに分けられます。
身体表現性障害(心身症)の症状は?
- 【心気症】
重大な病気にかかっているのではないか、あるいはかかるのではないか不安でたまらず、検査の結果に異常がなくても納得できない。 - 【転換性障害】
転換性ヒステリーと言われる病気で、ストレスや心の中の葛藤がさまざまな身体症状(声が出ない、歩けないなど)になって現れる。 - 【身体化障害】
頭痛、吐き気、生理不順、下痢などのいろいろな身体症状が同時に見られる。 - 【疼痛性障害】
疑わしい身体的原因が見当たらず、逆に明らかなストレスなどの心理的な原因によって痛みが出現。患者さんは頭部、胸部、背中、腹部など1つ以上の場所に痛みを訴えます。 - 【身体醜形障害】
自分の顔や身体が醜い、みっともないと必要以上に強く思い込み、仕事や学校に行けなくなる。
身体表現性障害(心身症)の治療は?
- 薬物治療、精神療法、環境調整などを行います。
ご本人、まわりの人ができること
- ※いくら病院で診てもらっても、明らかな異常がないようでしたら、一度、専門科の受診をすすめる。または受診して下さい。